毬栗 Kastanie in der Schale
毬栗(いがぐり)をいただいた。
はじめは黄緑色で、とげとげの丸い形をしているけれど、
時が満ちると茶色に変わり、はじけて中からこげ茶色の栗が顔を出す。
トゲは細くて痛い。
持ち上げようとすると、指に刺さる。
栗は何ゆえに、このようなトゲで自身を守る必要があるのだろうか?
樹の枝とつながっていたのはここ。
栗の樹は、太陽の光を受け、呼吸をし、大地から水と養分を吸い上げて生きている。
樹はこの時期に、枝を通して実をつけると決めた、この場所に養分を運ぶ。
もう十分、と思ったときに、樹は自ら、枝と実を切り離す。
毬栗は大地に落ちて、黄緑から大地の色になる。
その栗を見て私たち人間は、秋の気配を感じる。
十分に実が熟すまで、誰も近寄らないで!
まわりのトゲはそんなことを語っているのかもしれないな。
いつか野菜ワークに栗が登場したことがありましたね。思い出します。
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